私立小学校の読書感想文|本選びのコツと親はどこまで手伝う?

私立小学校の夏休みが近づくと、読書感想文が気になり始めるご家庭も多いのではないでしょうか。「どんな本を選べばいいの?」「親はどこまで手伝うべき?」「うちの子は本は読むけれど文章にするのが苦手で…」と悩みますよね。

読書感想文というと、上手な文章を書かなければいけないように感じることがあります。けれど実際には、本選びや親の関わり方によって取り組みやすさは大きく変わります。

また、私立小学校は学校ごとの差も大きく、毎年読書感想文が出る学校もあれば、夏休みの宿題自体が少ない学校もあります。そのため、まずは学校の方針を知ったうえで考えることが大切です。

読書感想文は面倒な宿題と思われがちですが、本との出会い方によっては子どもの興味や学びを深めるきっかけにもなります。少し視点を変えると、親子ともに取り組みやすくなるかもしれません。

目次

私立小学校に読書感想文はある?

読書感想文というと夏休みの定番宿題というイメージがありますよね。ただ、私立小学校は学校ごとの差が大きく、宿題の出し方もさまざまです。

夏休みの定番宿題

私立小学校でも、読書感想文が夏休みの宿題として出される学校は少なくありません。

学年ごとに指定された本を読む学校もあれば、自由に本を選んで感想文を書く学校もあります。また、校内コンクールや外部コンクールへの応募を前提にしている学校もあります。

低学年のうちは特に、文章の完成度よりも、自分の言葉で書けているかを重視されることもあります。そのため、「作文が苦手だから無理」と身構える必要はありません。

まずは学校から出された課題の内容を確認し、どのような形で取り組むのかを把握するところから始めると安心です。

宿題がない学校もある

一方で、私立小学校は学校ごとの差が大きく、そもそも夏休みの宿題が少ない学校もあります。

読書感想文が必須ではなく、自由課題のひとつとして扱われていたり、希望者のみ提出だったりすることもあります。夏休みの過ごし方を家庭に委ねる方針の学校もあるため、公立小学校と同じ感覚で考えると少し驚くかもしれません。

また、宿題が少ないからといって学習を重視していないわけではありません。読書や体験活動、旅行、家族との時間などを大切にしてほしいという考え方が背景にあることもあります。

そのため、「私立小学校だから必ず読書感想文がある」とは言い切れません。まずは学校の方針を確認し、そのうえで読書感想文が出たときの向き合い方を考えるとよいでしょう。

本選びで感想文は変わる

読書感想文が苦手と感じる子でも、本選びが変わると意外なほどスムーズに進むことがあります。どんな本を読むかは、感想文の書きやすさに大きく影響します。

課題図書だけにこだわらない

読書感想文というと、まず課題図書を思い浮かべる方も多いかもしれません。

もちろん学校から指定がある場合は従う必要がありますが、自由に選べる場合は必ずしも課題図書にこだわる必要はありません。話題になっている本だから、賞を取った本だからという理由だけで選ぶと、子ども自身が内容に入り込めないこともあります。

特に低学年では、難しい本や長い本を選んだ結果、最後まで読むだけで疲れてしまうこともあります。本を読んだ感想が出てこないときは、本が合っていないのかもしれません。

読書感想文は本の難易度を競うものではありません。まずは最後まで楽しく読めることを大切にしたいですね。

興味関心から選ぶ

本選びに迷ったら、子どもが今興味を持っていることから考えると選びやすくなります。

昆虫が好きなら昆虫の本、電車が好きなら鉄道の本、動物が好きなら動物の本というように、普段夢中になっていることとつながる本は自然と読み進めやすくなります。

また、興味があるテーマの本は「もっと知りたい」という気持ちがあるため、感想も出やすくなります。「この虫は初めて知った」「この電車に乗ってみたい」など、子ども自身の言葉が出てきやすいのも特徴です。

読書感想文のために本を探すというより、子どもの興味を深める本を選んだ結果として感想文につながる方が、親子ともに取り組みやすいかもしれません。図書館を利用すると、ひとつのテーマでもさまざまな本を比較しながら選べるため、本選びに悩むご家庭には心強い存在になってくれます。

実体験からつながる本がおすすめ

興味関心から本を選ぶことも大切ですが、さらに読書感想文を書きやすくする方法があります。それが、自分の体験とつながる本を選ぶことです。

体験があると感想を書きやすい

読書感想文で手が止まってしまう理由のひとつは、本の内容を自分事として捉えられないことです。

その点、自分が体験したこととつながる本は感想が出やすくなります。例えば、水族館へ行った後に海の生き物の本を読むと、「あのとき見た魚だ」「実際に見たものと違った」といった感想が自然に出てきます。

また、電車通学をしている子なら鉄道の本、旅行で歴史的な場所を訪れた後なら歴史の本なども読みやすいでしょう。本の内容と自分の経験が結び付くことで、「自分はどう感じたか」を考えやすくなります。

読書感想文は本の内容を説明するものではなく、自分が何を感じたかを書くものです。そのため、体験との接点がある本は大きな助けになります。

学びや知識の定着にも役立つ

実体験からつながる読書には、感想文を書きやすくなる以外のメリットもあります。

例えば、博物館で恐竜を見た後に恐竜の本を読むと、その日の体験がより印象に残ります。旅行先で見たお城について本で調べると、歴史への興味が広がることもあります。

読書感想文のためだけに本を読むと、提出したら終わりになりがちです。しかし、体験から派生した読書は「もっと知りたい」という気持ちにつながりやすく、知識も定着しやすくなります。

私立小学校の保護者には、子どもの興味関心を大切にしたいと考える方も多いでしょう。休日の体験活動や校外学習、旅行などを読書につなげると、読書感想文だけでなく学びそのものが広がっていくきっかけになります。

親はどこまで手伝う?

読書感想文になると、「どこまで手伝えばいいのだろう」と悩む保護者は少なくありません。特に低学年のうちは、一人で書き上げるのが難しいこともありますよね。

感想文の前に本選びを手伝う

低学年のうちは、文章を書く場面よりも前の段階でサポートが必要になることがあります。

どんな本を読むかによって、読書感想文の負担は大きく変わります。親ができることのひとつは、お子さんの興味や最近の体験を踏まえながら本選びを一緒に考えることです。

図書館へ行って一緒に本を探したり、「この前行った水族館の本もあるね」と声をかけたりするだけでも、本への入り方は変わってきます。

読書感想文は原稿用紙に向かう前から始まっています。本選びの段階で少し関わるだけでも、取り組みやすさは大きく変わるでしょう。

子どもの言葉を残したい

読書感想文を書くとき、つい文章をきれいに直したくなることもあります。

確かに誤字脱字を確認したり、読みやすく整えたりすることは必要かもしれません。ただ、親が大幅に書き換えてしまうと、子どもが本当に感じたことが見えにくくなってしまいます。

少し幼い表現でも、その子らしい言葉には価値があります。「この場面がこわかった」「主人公みたいになりたいと思った」といった率直な感想の方が、その子自身の考えが伝わりやすいこともあります。

親が完成度を上げることよりも、子どもが自分で考えたことを残せるよう支える方が、長い目で見ると大きな力につながるのではないでしょうか。

本好きでも感想文は別物

たくさん本を読む子なら読書感想文も得意そうに見えますよね。ところが実際には、本好きな子でも読書感想文で苦戦することは珍しくありません。

読む力と書く力は違う

本を読むことと、読んだ感想を文章にすることは別の力です。

例えば、月に何十冊も本を読む子でも、「何が面白かった?」と聞かれると意外とうまく言葉にできないことがあります。頭の中では理解していても、それを文章として整理するのはまた別の作業だからです。

逆に、読書量はそれほど多くなくても、自分の考えを話したり書いたりすることが得意な子もいます。そのため、読書感想文が苦手だからといって、本を読む力が不足しているとは限りません。

本好きな子ほど内容をたくさん説明しようとして、かえって書くのに時間がかかることもあります。

苦手でも心配しすぎない

読書感想文が苦手でも、あまり心配しすぎる必要はありません。

低学年のうちは特に、「感想を書く」という経験そのものがまだ少ない時期です。最初から長く上手な文章を書ける子ばかりではありません。

また、本を読んですぐに感想が出てくる子もいれば、少し時間を置いてから考えがまとまる子もいます。書くことに時間がかかるのは珍しいことではありません。

読書感想文は、一度で上達するものではなく、少しずつ経験を積み重ねていくものです。文章の長さや出来栄えだけでなく、「自分の考えを言葉にできたか」という部分も見てあげられると、お子さん自身の自信につながりやすいでしょう。

まとめ:読書感想文は本選びが大切

私立小学校でも読書感想文が出る学校は多いものの、宿題の出し方や位置付けは学校によって異なります。まずは学校の方針を確認し、そのうえで無理なく取り組める方法を考えたいところです。

読書感想文というと文章力に目が向きがちですが、実際には本選びが取り組みやすさを大きく左右します。特に、子どもの興味関心や実体験につながる本は感想が出やすく、学びも深まりやすくなります。

また、親は文章を代わりに書くのではなく、本選びや考えを整理するサポート役として関わる方が、お子さん自身の成長につながります。

読書感想文は面倒な宿題に見えることもありますが、本との出会い方によっては新しい興味や学びにつながるきっかけにもなります。完成した原稿だけでなく、本を選び、読み、考える過程も大切にしていきたいですね。

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