私立小学校で非認知能力は育つ?学校生活で身につく力とは

私立小学校について調べていると、「非認知能力」という言葉を目にすることがあります。

学力や偏差値のように数字で表せるものではないため、「結局どんな力なの?」と感じる方も多いですよね。

私立小学校というと勉強に力を入れているイメージがありますが、あえて小学校から私立を選ぶご家庭の中には、学力だけでなく主体性ややり抜く力など、人としての成長を大切に考えている方も少なくありません。

また、私立小学校受験では行動観察などを通して、こうした力が見られているとも言われています。

非認知能力はテストの点数のようにすぐ見えるものではありません。だからこそ、「育っているのかな」と気になることもありますよね。

私立小学校と非認知能力の関係について、学校生活の具体例も交えながら考えてみたいと思います。

目次

非認知能力とは?

最近は教育について調べていると、「非認知能力」という言葉を見かける機会が増えました。ただ、学力のように数字で表せるものではないため、少し分かりにくく感じることもあります。

学力とは違う力

非認知能力とは、テストの点数や偏差値では測りにくい力のことです。

例えば、主体性や協調性、やり抜く力、立て直す力などが挙げられます。勉強ができることとは別に、自分で考えて行動したり、失敗しても再挑戦したりする力も含まれています。

子どもが成長する中では、学力だけでなくこうした力も少しずつ身についていきます。実際、学校生活を見ていると、以前は親が声をかけないと動けなかった子が自分で準備をするようになったり、苦手なことにも挑戦できるようになったりすることがあります。

非認知能力は目に見えにくい分、つい後回しに考えてしまいがちです。しかし、大人になってからも必要になる力だからこそ、近年は注目されるようになっています。

実際に、主体性ややり抜く力、コミュニケーション力などの非認知能力は、将来の学業や仕事とも関係があると言われています。収入や職業上の成功との関連を指摘する研究もあり、子どものうちから大切にしたい力として関心が高まっています。

私立小受験で見られている力

私立小学校受験では、行動観察が行われる学校もあります。

行動観察では知識を問う問題だけでなく、友達との関わり方や課題への取り組み方などを見ると言われています。そのため、非認知能力と関係が深いと言われることもあります。

例えば、課題が思うように進まなかったときにどう行動するのか、友達と意見が違ったときにどう関わるのかといった姿勢です。もちろん学校によって考え方は異なりますが、単純な知識量だけを見ているわけではないことが分かります。

受験のために身につけるというよりも、日々の生活の積み重ねの中で自然と育っていく力として考えた方が実態に近いのかもしれません。

私立小学校で重視される理由

非認知能力はどの学校でも大切な力ですが、私立小学校について調べていると特に話題になることがあります。その背景には、学校選びをする家庭の考え方も関係しているように感じます。

学力だけを求めていない

私立小学校というと、勉強熱心な家庭が集まるイメージを持つ方もいるかもしれません。

もちろん学習環境を重視して学校を選ぶご家庭は多いですが、それだけが理由ではありません。あえて小学校から私立を選ぶ家庭の中には、どのような環境で6年間を過ごすかを大切に考えている方もいます。

例えば、子どもが自分で考えて行動できるようになってほしい、人との関わり方を学んでほしい、挑戦する経験を積んでほしいと考えるご家庭もあります。

学力は目に見えやすいものですが、人としての土台になる力も同じくらい大切だと考えて学校選びをしているケースは少なくありません。

人としての成長も大切

私立小学校の教育方針を見ると、「主体性」「協調性」「思いやり」「挑戦する心」などが掲げられていることがあります。

もちろん学校によって表現は違いますが、単に知識を増やすだけではなく、人として成長することを大切にしている学校も多いです。

そのため、保護者の中にもテストの点数だけでは測れない部分に目を向けている方がいます。学校生活の中で友達と関わったり、自分の考えを発表したり、失敗しながら成長したりする経験を期待しているのです。

学力と同じように、人としての成長も大切に考える環境があることが、私立小学校で非認知能力が語られる理由の一つなのだと思います。

私立小学校で育ちやすい力

非認知能力は家庭だけで育つものでも、学校だけで育つものでもありません。ただ、私立小学校にはそうした力を育みやすい環境がある学校もあります。

自立心や主体性

私立小学校では、電車やバスで通学する子どもも少なくありません。

もちろん低学年のうちは保護者のサポートが必要ですが、毎日決まった時間に起きる、持ち物を確認する、時間を意識して行動するといった経験を積み重ねていきます。

また、学校生活の中でも「まずは自分で考えてみよう」と促される場面があります。先生にすぐ答えを教えてもらうのではなく、自分なりに考える経験を重ねることで主体性につながることもあります。

気付くと、「次は何をするの?」と聞いていた子どもが、自分で予定を確認して動いていることがあります。こうした小さな積み重ねも成長の一つです。

立て直す力ややり抜く力

非認知能力の中でも、立て直す力ややり抜く力は学校生活の中で育ちやすい部分です。

例えば行事の準備が思うように進まなかったり、友達との意見の違いに悩んだりすることがあります。

そんなとき、大切なのは失敗しないことではなく、その後どう行動するかです。

私立小学校では発表や行事に力を入れている学校も多く、一度でうまくいかない経験をする機会もあります。その中で「次はこうしてみよう」と考えたり、最後まで取り組んだりする経験が、立て直す力ややり抜く力につながることがあります。

結果だけを見ると分かりにくいですが、失敗したあとにもう一度挑戦できるようになった姿を見ると、成長を感じる保護者も多いのではないでしょうか。

学校生活のどこで育つ?

非認知能力というと特別な授業で身につくような印象を持つことがあります。しかし実際には、毎日の学校生活の中で少しずつ育っていくことが多いです。

電車通学や日常生活

毎朝決まった時間に家を出るためには、起床や準備、持ち物確認などを意識する必要があります。

最初は保護者と一緒に行っていたことも、少しずつ自分でできるようになっていきます。

また、学校生活の中でも提出物を出す、時間を守る、忘れ物をしないよう工夫するといった場面があります。どれも特別なことではありませんが、毎日続くからこそ責任感や自己管理につながっていきます。

非認知能力は一度の成功体験で身につくものではなく、こうした日常の積み重ねの中で育っていくことが多いです。

発表や行事の経験

学校生活の中で非認知能力を実感しやすいのが、発表や行事です。

人前で話すことが苦手な子もいますし、行事の練習が思うように進まないこともあります。それでも本番に向けて準備を続ける経験は、子どもにとって大きな学びになります。

また、発表や行事では友達と協力する場面もあります。自分の考えを伝えるだけでなく、相手の意見を聞くことも必要になります。

こうした経験の積み重ねが、挑戦する力や表現する力につながっていくことがあります。

非認知能力が育っていると感じる場面

非認知能力はテストの点数のように目に見えるものではありません。そのため、「本当に育っているのかな」と感じることもあります。

ただ、振り返ってみると日々の学校生活の中で成長を感じる場面は意外とあります。

自分で考えて行動する

非認知能力が育っていると感じる場面の一つが、自分で考えて行動する姿です。

例えば、以前は毎日のように声をかけていた準備を自分から始めたり、時間割を見て持ち物を確認したりするようになることがあります。

また、学校で必要なことを自分で判断して動ける場面が増えることもあります。「どうしたらいい?」とすぐ聞くのではなく、まず自分で考えるようになる変化は大きな成長です。

こうした姿はテストの点数には表れませんが、保護者としては頼もしさを感じる瞬間でもあります。

失敗しても立ち直れる

非認知能力は、うまくいかなかったときにも見えてきます。

例えばテストで思った結果が出なかったり、友達との関わりで悩んだりすることがあります。

以前なら落ち込んだまま終わっていたことでも、「次はこうしてみよう」と考えられるようになることがあります。すぐに切り替えられなくても、自分なりに前を向こうとする姿勢が見られるようになるだけでも成長です。

子どもの成長は成功体験だけで生まれるものではありません。失敗や悔しさを経験しながら、少しずつ立ち直る力が育っていくこともあります。

家庭でできること

非認知能力は学校生活の中でも育ちますが、家庭での関わり方も大切です。特別な教材や習い事が必要というより、日々の経験の積み重ねが土台になります。

経験の機会を増やす

非認知能力を育てようと思うと、何か特別な教育をしなければいけないように感じることがあります。

しかし実際には、子どもがさまざまな経験をすることの方が大切です。読書をしたり、自由研究に取り組んだり、博物館や科学館へ出かけたりすることも経験の一つです。

親の役割は答えを教えることよりも、子どもが興味を持てる選択肢を見せることかもしれません。

子ども自身が「やってみたい」と思える機会が増えるほど、好奇心や主体性につながっていきます。

失敗を急いで解決しない

子どもが困っている姿を見ると、つい助けたくなるものです。

忘れ物をしそうなときに声をかけたり、友達関係で悩んでいるときに解決策を伝えたりしたくなることもあります。

もちろん必要なサポートは大切ですが、すべてを先回りしてしまうと、自分で考える機会が少なくなってしまいます。

少し時間がかかっても、「どうしたらいいと思う?」と問いかけたり、自分で試してみる時間を作ったりすることで、主体性や立て直す力につながることがあります。

非認知能力はすぐに見えない

非認知能力について調べていると、「どうすれば伸びるのか」が気になる一方で、「本当に育っているのかな」と不安になることもあります。

テストでは測れない

学力であれば、テストの点数や成績で変化が見えます。

一方で、非認知能力は数字で表しにくい力です。そのため、努力したからといってすぐに結果が見えるわけではありません。

例えば、自立心や主体性が育っていても、それが通知表にそのまま表れるとは限りません。むしろ、日々の生活の中で少しずつ変化が見えてくることの方が多いです。

だからこそ、「目に見える成果がない」と焦る必要はありません。点数では分からない成長もたくさんあります。

長い目で見守る

非認知能力は数週間や数か月で大きく変わるものではありません。

昨日までできなかったことが今日突然できるようになるというより、気付いたら成長していたという形に近いことが多いです。

例えば、自分から友達に声をかけられるようになったり、失敗した後も前向きに取り組めるようになったり、以前より自分で考えて行動するようになったりすることがあります。

こうした変化は毎日見ていると気付きにくいものです。しかし一年単位で振り返ると、大きく成長していることも少なくありません。

非認知能力は急いで育てるものではなく、学校生活や家庭での経験を通して少しずつ育っていくものです。だからこそ、結果を急ぎすぎず見守ることも大切なのだと思います。

まとめ:非認知能力は日々育つ

非認知能力とは、自立心や主体性、やり抜く力、立て直す力など、テストでは測りにくい力のことです。

私立小学校を選ぶ家庭の中には、学力だけでなくこうした力も大切に考えている方がいます。また、私立小学校には電車通学や発表、行事など、非認知能力を育みやすい環境がある学校もあります。

非認知能力は学校だけで身につくものではありません。毎日の学校生活や家庭での経験を通して少しずつ育っていく力です。

点数では見えにくいため不安になることもありますが、自分で考えて行動する姿や、失敗してももう一度挑戦する姿の中に成長が表れることがあります。

学校と家庭の両方で経験を積み重ねながら、長い目で見守っていきたいですね。

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