私立小学校への進学を考え始めると、意外と気になるのが時間割です。
「私立小学校は授業が多いの?」「土曜授業はある?」「習い事と両立できるのかな」と気になって調べている保護者の方も多いですよね。特に電車通学を予定している場合は、学校で過ごす時間だけでなく、登下校にかかる時間も含めて考えたくなるものです。
ただ、私立小学校の時間割は一律ではありません。同じ私立小学校でも学校ごとに特色があり、授業数や授業内容、土曜授業の有無もさまざまです。
また、時間割だけを見ると忙しそうに感じても、実際に通わせている保護者の受け止め方は少し違うこともあります。数字だけでは見えない学校生活があるからです。
入学後の生活がイメージしやすくなるため、志望校選びの段階で私立小学校の時間割について考えておくとよいかもしれません。
私立小学校の時間割とは
私立小学校の時間割を見てみたいと考える保護者の方は多いですが、実際には学校によってかなり違いがあります。まずは、その違いを知ることから始めてみましょう。
学校ごとに大きく違う
私立小学校の時間割は、公立小学校以上に学校の特色が表れやすい部分です。
国語や算数などの基本的な教科はもちろんありますが、英語に力を入れている学校もあれば、宗教教育や探究学習を取り入れている学校もあります。ICT教育やプレゼンテーションの時間を設けている学校もあり、時間割を見るだけでも学校の教育方針が見えてくることがあります。
そのため、「私立小学校の時間割はこういうもの」と一括りにはできません。同じ学年でも授業内容や授業数が違うことは珍しくありません。
学校説明会などで時間割例が紹介されることもありますが、その学校が何を大切にしているのかを見る視点を持つと、より参考になりやすいです。
公立小学校との違い
私立小学校の時間割は、公立小学校とまったく別物というわけではありません。
学習指導要領に沿って授業が行われるため、国語や算数、理科、社会といった基本教科を学ぶ点は共通しています。
ただ、そのうえで学校独自の授業が加わったり、教科ごとの配分が違ったりすることがあります。また、学校によっては土曜授業があったり、特色ある行事が時間割の中に組み込まれたりすることもあります。
入学前は「授業が多くて大変そう」と感じることもありますが、実際には時間割そのものよりも学びの内容を重視しているご家庭も多い印象です。
私立小学校は何時間授業?
時間割を見るときに気になるのが授業数です。私立小学校は勉強量が多いイメージを持たれがちですが、実際には学年や学校によって違いがあります。
低学年の時間割
低学年のうちは、国語や算数などの基礎学習を中心に学校生活が組まれています。
ただ、公立小学校とまったく同じというわけではなく、英語や学校独自の授業が入ることもあります。学校によっては体験学習や特色教育の時間が設けられていることもあり、時間割を見ると学校の考え方が表れています。
低学年は学校生活そのものに慣れる時期でもあります。授業だけでなく、登下校や給食、友人関係など新しい経験が一度に始まるため、まずは無理なく学校生活を送れるよう配慮されている学校も少なくありません。
入学前は授業数ばかり気になりますが、実際には学校全体の生活リズムの中で考えることが大切です。
高学年になると増える
高学年になると学習内容が難しくなるだけでなく、授業数も増える傾向があります。
6時間授業の日が増える学校も多く、教科ごとの学習量も自然と増えていきます。また、学校によってはクラブ活動や委員会活動が始まり、学校で過ごす時間が長くなることもあります。
ただ、それを単純に「大変」と感じているご家庭ばかりではありません。子どもが好きなクラブ活動に参加したり、学校内で役割を持ったりすることで、学習以外の成長を感じる場面もあります。
学年が上がるにつれて、勉強だけでなく学校生活全体の幅が広がっていくのも特徴の一つです。
土曜授業はある?
授業数とあわせて気になるのが土曜授業です。公立小学校では土曜日が休みというイメージが強いため、私立小学校を検討していると驚く方もいるかもしれません。
土曜授業がある学校も
私立小学校の中には、土曜授業を実施している学校があります。
毎週行っている学校もあれば、月に数回だけ実施する学校、行事や特別授業の日だけ登校する学校など形はさまざまです。
内容も通常授業だけではありません。探究学習や体験活動、講演会、学校独自のプログラムなどが組まれていることもあります。
そのため、「土曜日も授業がある」というより、「学校の教育活動の一部が土曜日に行われている」と考えた方が実態に近いかもしれません。
保護者はどう感じている?
入学前は、「土曜日も学校があるなんて大変そう」と感じることもあります。
ただ、実際に私立小学校へ通わせているご家庭では、土曜授業そのものに不満を持っているケースはそれほど多くありません。
というのも、多くの家庭は学校の教育方針に共感して入学を決めています。そのため、授業数の多さよりも「どんな学びがあるのか」を重視していることが多いです。
6時間授業や土曜授業だけを見ると忙しそうに見えるかもしれませんが、その時間を使って学校が何を大切にしているのかに目を向ける保護者も少なくありません。
私立小学校ならではの授業
私立小学校の時間割を見ると、公立小学校ではあまり見かけない授業が入っていることがあります。ここにも学校の教育方針がよく表れています。
英語や特色授業がある
私立小学校では、英語教育に力を入れている学校が少なくありません。
英語の授業時間が比較的多かったり、外国人教員と接する機会があったりする学校もあります。また、宗教教育や探究学習、ICT教育など、それぞれの学校が大切にしている学びが時間割に組み込まれていることもあります。
さらに、縦割り活動を取り入れている学校もあります。異なる学年の子どもたちが一緒に活動する時間を設け、上級生が下級生を助けたり、下級生が上級生から学んだりする機会です。
ひとりっ子家庭が増えている今、異年齢の子どもと継続的に関われる機会は以前より少なくなっています。縦割り活動は教科学習とは違った形で社会性を育む時間として位置付けられていることもあります。
時間割以上に柔軟な学びも
私立小学校では時間割や年間カリキュラムに沿って授業が進みます。
一方で、特に低学年では子どもたちの興味や疑問をきっかけに、学びが広がることもあります。
例えば、校庭で見つけた生き物について調べる時間が増えたり、季節の行事に関連した学習が発展したりすることがあります。もちろん予定されていた学習内容を無視するわけではなく、カリキュラムの中でより深く学べるよう工夫されている形です。
また、こうした活動は突然行われるというより、連絡帳や学級通信などで事前に知らされることが多く、保護者が戸惑うようなことはあまりありません。
習い事との両立はできる?
時間割を見ると、「これだけ授業があるなら習い事は難しいのでは」と心配になることがあります。特に私立小学校は通学時間が長くなりやすいため、気になる方も多いですよね。
放課後の過ごし方
実際には、私立小学校へ通いながら習い事を続けているご家庭は少なくありません。
スポーツ系の習い事や音楽系の習い事、学習系の習い事など、それぞれの家庭が子どもの興味や生活リズムに合わせて調整しています。
もちろん毎日たくさんの習い事を入れるのは大変ですが、「週に1〜2回に絞る」「曜日を固定する」など工夫しながら続けているケースもあります。
入学前は学校だけで精一杯になるように感じることもありますが、子どもは思っている以上に新しい生活へ順応していくことがあります。
通学時間も考える
習い事との両立を考えるときは、時間割だけを見るのではなく通学時間も含めて考えることが大切です。
例えば同じ6時間授業でも、自宅から学校まで15分の子と1時間近くかかる子では、放課後に使える時間が大きく違います。
私立小学校の場合、学校そのものよりも通学時間の方が生活リズムへ影響することもあります。そのため、習い事を考える際は下校時刻だけでなく、帰宅時間までイメージしておくと予定を立てやすくなります。
時間割で見たいポイント
時間割を見ると、どうしても授業数や下校時刻に目が向きます。ただ、学校選びという視点では、それだけでは見えてこない部分もあります。
授業数だけで判断しない
私立小学校の時間割を見ると、6時間授業や土曜授業が多く見えて驚くことがあります。
しかし、授業数が多いから大変、少ないから楽とは一概には言えません。同じ6時間授業でも、どのような内容を学ぶのかによって子どもの感じ方は大きく変わります。
また、探究学習や体験活動、特色あるプログラムが組み込まれている学校もあります。数字だけを見ると忙しそうに見えても、子ども自身は楽しみながら取り組んでいることも少なくありません。
時間割を比較するときは、授業数だけでなく中身にも目を向けてみたいところです。
教育方針を見る
時間割は、その学校の教育方針が形になったものとも言えます。
なぜ英語の授業が多いのか、なぜ土曜授業を実施しているのか、なぜ縦割り活動を取り入れているのか。そうした背景を見ていくと、その学校が子どもたちに何を学んでほしいと考えているのかが見えてきます。
時間割は単なる予定表ではありません。学校の特色や価値観が表れる部分でもあるため、数字だけで判断せず、教育方針と合わせて見ていくことが大切です。
まとめ:時間割は学校選びの一部
私立小学校の時間割には、英語や探究学習、縦割り活動など学校ごとの特色が表れています。
また、土曜授業や6時間授業がある学校もありますが、それだけで学校生活の負担を判断することはできません。実際にはどのような学びが行われているのか、どのような教育方針のもとで時間割が組まれているのかを見ることが大切です。
さらに、習い事との両立や通学時間も含めて考えることで、より現実的な学校生活がイメージしやすくなります。
学校説明会などで時間割を見る機会があれば、授業数だけではなく、その時間にどのような学びが詰まっているのかにも目を向けてみたいですね。



